ブックオフコーポレーションの企業分析

こんにちは!
今回はブックオフコーポレーション株式会社の企業分析をしていきます。
リユース品がたくさん売っており、ぼくも近所のブックオフに目当ての本がないかよく探しにいっています。
実は福利厚生がよく、家賃の自己負担は15000円~となんと社員に優しいのでしょうか!

そんなブックオフコーポレーションの企業分析をマーケティング視点から見ていきましょう。

企業概要

項目内容
会社名ブックオフコーポレーション株式会社
業界リユース・リサイクル業
代表取締役堀内 康隆
ビジョン・理念「事業活動を通じての社会への貢献」「全従業員の物心両面の幸福の追求」
売上/経常利益売上高:1,018億円、経常利益:30億円(2023)
従業員数正社員1,572名

市場環境分析(PEST分析)

PEST分析とは?

PEST分析は、企業が直面する外部環境(政治、経済、社会、技術)を理解するためのフレームワークです。

項目分析内容
Politics政府の環境政策によりリサイクル推進が強化。2030年までの排出量削減目標など、リユースビジネスの追い風となる。
Economy物価上昇による節約志向から、中古品需要が増加。リユース市場は成長を続けている。
SocietySDGsの普及に伴い、エシカル消費が若年層の間で定着。リユースへの関心が高まっている。
Technologyデジタル技術が進展し、オンラインリユースサービスが普及。ブックオフもECサイトを強化中。

リユース市場は成長しており、環境への配慮を意識する若者層にとっても魅力的な業界です。


5Forces分析:業界構造の理解

業界構造(5Forces)とは?

5Forces分析は、業界内での競争力や脅威を理解するためのフレームワークです。

売り手の交渉力新規参入の脅威競争の激しさ代替品の脅威買い手の交渉力
売り手の提供商品は限られる誰でも参入可能だが規模の壁があるメルカリ、ハードオフなど多数レンタルサービスや新品商品価格を重視するエシカル消費者

ブックオフの強みは「信頼性の高い品質管理」と「全国展開の店舗網」。競合との差別化に有利なポジションです。


3C分析:戦略の基本方針

項目内容
Customerエコ志向が強い20〜30代、コストパフォーマンス重視の若年層がメイン顧客。書籍や家電、ホビー品のリユースニーズが高い。
Company日本国内トップクラスのリユース企業。多様な商品ラインアップと高い信頼性で競争優位を確保。
Competitorメルカリ、ハードオフ、オフハウスが主要競合。店舗展開とオンライン対応で独自の市場を確保。

全国展開とオンライン連携を強みに、顧客満足度の高い戦略を実行中です。


STP分析:マーケティング基本戦略

STP分析とは?

STP分析は、ターゲット市場の選定とポジショニングを明確にするフレームワークです。

項目内容
Segmentation書籍、ファッション、家電、ホビーなど、カテゴリごとに分けてアプローチ。
Targetingエコ意識の高い20〜30代大学生や新卒社会人がメインターゲット。
Persona20代大学生の「リサさん」。エシカル消費を意識し、コスパ良くアイテムを購入する。
Positioning「低価格で良質な商品を、地球にも優しい選択で」

コアターゲットは、サステナブルでありつつコスパを意識する若年層。共感を呼ぶメッセージが響くポイントです。


マーケティングミックス(4P分析)

項目内容
Product書籍、ホビー、ファッションなど幅広いリユース商品を提供。品質チェックを徹底し、消費者に信頼感を与える。
Price新品の約半額以下とリーズナブルな価格で提供。学生や若年層にとって手に取りやすい価格帯。
Place全国展開の店舗とオンラインでの購入・受け取りが可能。店舗での確認や受け取りで安心して利用できる。
Promotionインフルエンサーを活用し、SNSでのエシカル消費を訴求。特にTikTokでの短い動画でリユースの魅力を紹介し、大学やサステナ団体との協業イベントでブランド認知を拡大。

学生や若年層にとって使いやすく、購入したくなるような仕組みが揃っています。


成功要因の言語化(3つのポイント)

  1. サステナビリティを意識したブランディングエシカル消費の啓蒙活動と共に、若年層が「良い選択をした」と感じられるブランド価値を構築。
  2. SNSを活用した若年層アプローチ若年層が多く利用するTikTokやInstagramでの発信を通じて、ブックオフの認知度を高める。
  3. 信頼感と利便性を兼ね備えた商品管理オンラインと店舗での商品の一貫した管理で、消費者が安心して購入できる環境を提供。

ブックオフの認知とエシカル消費の意義を若者に浸透させることで、企業価値を向上させることが重要です。


収益ドライバー

  • KGI(最重要指標):リユース市場でのシェア拡大・売上拡大
    • KPI(中間指標):月間オンライン売上、リピート購入率
      • サブKPI:月間アクティブユーザー数、1訪問あたりの購入額、フォロワー数増加

リピート利用を促進し、SNSや店舗での顧客接点を強化することが収益向上のカギです。


もし自分がCMOだったら?

項目内容
打ち手インフルエンサー起用でエシカル消費の価値を訴求。大学やサステナ団体と協業して、リユースの啓蒙イベントを実施。
競合との差別化店舗とECのシームレス連携による利便性。品質管理を徹底し、消費者に安心を提供する。
ターゲットの課題解決コストパフォーマンスと環境配慮のニーズを満たし、若年層にエシカルな消費の選択肢を提供。
マーケティング工夫SNSや店舗体験を通じ、若年層が「参加したい」「試してみたい」と感じるキャンペーンを実施。ブランド価値を体感できる仕組みを提供。
収益インパクトSNSフォロワー増加、リピーターの増加により売上5~10%増加が期待。

ターゲットに合わせたマーケティングとエシカルな価値提供がブックオフの持続的成長を支えます。

いかがでしょうか?
2009年以降、13年連続での拡大を続けいている業界です。
リユース経済新聞によると、リユース・リサイクル市場は2030年には4兆円規模のマーケットに拡大すると予測しています。

また、ブックオフはアメリカ・フランス・マレーシアにも展開しており、海外志向の求職者にもチャンスがある企業でもあります。

以上、ご参考いただければ幸いです。
分析してほしい企業がありましたらコメント欄までお待ちしています!

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